子どもの貧困 苦しい現状

中学教師が子どもの貧困の現状を公表します。

海外旅行に行ける子どもたち

      2016/03/31

海外旅行に行く子ども

春休みや夏休みなどの長期休暇になると、
旅行に連れて行ってもらう子どもも多いです。

最近では、家族で海外旅行に行くことも増えました。
それでも、クラスに数人というところでしょうか。
まだまだ大多数とは言えません。

冬や春にグアムなどのビーチリゾートに行った子は
休み明けに目立った存在になっています。
あからさまに日焼けして帰ってくるからです。

海外に行く子は毎年のように行くし、
そうでない集団の中には、1泊の国内旅行も
したことがない子もいます。

この状況は、貧富の差がはっきりと表れており、
貧困家庭の子どもにとっては、喜ばしい光景では
ないのかもしれません。

小学生ならさほど気にもしないのでしょうが、
中学生になると、

「お前んちはいいよなぁ」
「うちは貧乏だからなぁ」

のような会話も聞こえてきます。
おそらく、親の力量を知る年頃なのでしょう。

子どもたちが不平等にさらされているとはいっても、
家庭内の旅行のことまで教師が口出しするべき
ことではありません。

それに、世の中平等ではありません。
大人の世界は特に不平等です。
なので、大人になる練習になるのかなと
勝手に解釈しております。

お金をかけずに楽しむ方法

海外旅行や国内の豪華旅行だけが楽しい旅ではありません。

お金をかけずに楽しむ術を知っている子もいます。

私の勤務する中学校はさいたま市なので、海なし県です。
一人の男子生徒は、小学生の弟を連れて夏休みに海に行ったそうです。
この子は母子家庭のため、お父さんに連れて行ってもらうことが
できないのです。

お母さんは夏休みも働いていますし、
たとえ休みであっても、日焼けを嫌い海には行きたくないと
言うそうです。

弟を連れての海への旅行は2泊で、宿は取らずに
海辺に張ったテントで寝るそうです。

弟も喜ぶし自分も楽しいと言います。

このような楽しみ方ができる子は、
素晴らしいと思います。

子どもの貧困ゆえの視野の狭さ

ひとつ気になる点があります。

旅行で飛行機に乗ったことがない子には、
パイロットや空港で働く職業のことを知る機会が
少ないです。

その証拠に、小学校の卒業文集を見ると、
パイロット、キャビンアテンダントなどと書いている子の
ほとんどが海外旅行経験者です。

将来の職業は、子どもの頃に見聞きした情報から
選ばれることが多いとも聞きます。

そうなると、様々な活動を経験していない子のほうが
視野が狭いということになります。

子どもの貧困が彼らの夢をつぶさないように
教育をする必要があります。

 - ブログ ,